【実体験】~親友だと思っていた女友達からの告白~

ぽっかり穴が開いたまま冬を迎えたある日の彼女の優しさとその後

ろくに話もしなくなってしまって数か月、季節は雪がちらつく冬になっていました。
別の友達とお昼ご飯を食べていた昼休み、彼女が恐る恐る私の方に近付いて、弱々しい声で「ちょっといいかな…」と私を呼び出していました。

「私、色々考えたんだ。あの日告白してしまって、距離が離れてとっても後悔した。こんな風になるなら告白なんてするんじゃなかった。○○ちゃん(筆者)には幸せになってほしいし、私のことなんか忘れてしまってもいい。でも私が遠くから見守っていることだけは許してほしい」

と伝えられ、私自身、あれから距離を置いてしまったことを後悔しました。

「○○ちゃん(友達)に入学したころ、声をかけてくれたことはすごく感謝しているよ。ただ、告白されたのはすごく驚いたし、正直、気持ち悪いとも思ってしまった。ごめんね。私はまだ○○君のことが好き。だから○○ちゃんのことはきっと恋愛対象として見ることはできない。でもやっぱり何か相談したいなって思うときはいつも○○ちゃんの事を思い出しちゃうんだ。私のわがままが許されるなら、また○○ちゃんと友達、一番話し合える親友としてそばに居てくれないかな」

と私も気持ちを伝えることができました。

彼女はどこかスッキリした様子で、

「そうだね、また何でも話し合える関係になろう。もしかしたら私の恋愛相談に乗ってもらうかもしれないけど、その時は引かずに聞いてくれるかな?私も○○君と上手くいくように全力で応援するよ‼」

と言ってくれました。

そこからは今までの何でも話し合える親友の関係に戻ることができ、彼女の恋愛相談を聞いているうちに、同性を好きになる辛さや良かったことなど、私自身、理解を深められるようになりました。
高校卒業後は別々の学校に進学したけど、頻繁に連絡を取ったり遊んだりして、今でも一番の理解者としていてくれています。
彼女には今、同性婚を考えているパートナーがいるそうです。

「結婚式は絶対呼ぶね‼」

そう言って、今現在の恋愛をとても楽しそうに話す彼女をこれからも応援したいと思っています。