多様化しすぎて数えられないジェンダー観

数えきれない!人の数だけあるジェンダー観

まずは、誰に対して、恋愛感情や性的欲求を覚えるか、から考えてみます。
でも、ちょっと待ってください。
そもそも誰に対しても恋愛感情や性的欲求を覚えない人だっています。
「アセクシュアル」と呼ばれる人たちです。
「誰にだって恋愛感情や性的欲求がある」というのは、実は偏った考えなのかもしれません。
自分の性別に対する考え方だってそうです。
自分を男とも女とも思っていない人がいても、何もおかしくはありません。
実際Xジェンダーという名称があります。
性自認も体の性別も一致しているけれど、あえて別の性別表現を行う人もいます。
トランスヴェスタイトという呼ばれ方があります。
……と、このように、「誰を好きになるか」「自分の性別をどう思っているか」「どんな振る舞いをするか」など、組み合わせはほぼ無限大にあるといってもいいのです。
例えば、体の性別は女性だけど、性自認は男性、好きになるのは女性、という人だって、当たり前に存在します。
むしろ、何もかもが完全に、体の性別通りの人、という方が少ないのではないか、とすら思えてしまいそうです。