バイセクシャルとトランスジェンダーについて

バイセクシャルやトランスジェンダーを取り巻く現状

様々な団体がインターネットなどで実施している調査を見ても分かるように、バイセクシャルやトランスジェンダーを含むLGBTの人は日本にも一定の割合で存在することが知られています。

各界で活躍する有名人では、バイセクシャルはお笑い芸人のカズレーザーさん、鳥居みゆきさんや女優で元グラビアモデルの壇蜜さんなど、トランスジェンダーはモノマネ芸人としてブレイクしたはるな愛さん、ダンサーのKABA.ちゃん、美容家でタレントのGENKINGさんなどがいます。

一方、海外に目を向けると、アカデミー賞女優のアンジェリーナ・ジョリーさんやアーティストのレディー・ガガさんがバイセクシャルであることを公表しています。
こういった人々は、少数派であるがゆえに様々な悩みを抱えて生活しています。
悩みの内容で多いのは、周りから差別や偏見を持った目で見られることでしょう。
男性は女性を、女性は男性を恋愛や性的欲求の対象とし、男性は男性らしく振舞い、女性は女性らしく振舞うべきという考えを持つ人が多いのが実情です。
こういった人々から見れば、バイセクシャルやトランスジェンダーなどの性的少数者の見た目や振る舞いが場合によっては不可解に思えてしまい、仲間外れにしたり陰湿なイジメをしたりすることもあります。
また当事者にしても、自分が性的指向や性自認において周りの人と異なることで悩んだり、不安に思ったりすることがあります。またトランスジェンダーの場合で言えば、身体の性と心の性が一致しないためにどちらのトイレを利用すればいいか悩んだり、就職活動における履歴書やエントリーシートで性別をどう書けばいいか悩んだりすることもあるでしょう。
一方で、近年では職場や学校、地域社会などにおいてLGBTへの理解を進めるための研修や学びの機会が増えており、政府や支援団体などがインターネットなどを通じて啓発活動を進めています。

まとめ

バイセクシャルやトランスジェンダーを含むLGBTに対し、様々な啓発活動により社会の理解が少しずつ進んできています。
とはいえ、いまだに当事者が差別や偏見にあい、不自由さを感じている場合が少なくありません。
現在、少子高齢化や世界的なグローバル化により、多様性がますます重視されています。
この流れに乗り、バイセクシャルやトランスジェンダーなどLGBTに対しても理解と受容が進んでいくことを期待したいものです。