トランスジェンダーの種類について

「性同一性障害」はどう考えればいいのか

トランスジェンダーとよく同一視される「性同一性障害」は、身体的な性別と性自認が一致しないことに違和感や苦痛を感じている人が、医療的な措置を必要としているを場合に下される診断名です。
そのため、強いて言えば、先ほど紹介したトランスセクシャルに近いものだと言えます。
しかし、トランジェンダーであること自体は病気や障害ではありませんし、そのことは国際機関であるWHOでも認められていることです。
それに、すべてのトランスジェンダーの人が手術などの医療的措置を望んでいるわけではないため、トランスジェンダーを一括りにして性同一性障害と同一視することはできないと言えます。

「MtF」と「FtM」

トランスジェンダーの種類とはまた少し違うものなのですが、トランスジェンダーのパターンを表す「MtF」と「FtM」についても知っておくとよいでしょう。
MtFは、身体的な性別が男性・性自認が女性という人で、FtMは、身体的な性別が女性・性自認が男性という人のことを指します。トランスジェンダーは、身体と心の性が違うため話が複雑になりやすいので、こうした略称を知っておくと話を理解しやすくなると言えます。