【おさらい大事!】トランスジェンダーとは何ですか

トランスジェンダーと性同一性障害の違い

では、上記のことを踏まえて、トランスジェンダーと性同一性障害の違いについて見ていきましょう。

トランスジェンダーとは、ラテン語で「乗り越える」「反対側に行く」などの意味の「トランス」と、英語で「社会的性別」という意味の「ジェンダー」を合わせた言葉です。
一般的には、誕生した時の性別と性自認が一致していないが、外科的手術をせず、心と体の性別を一致させたいとは思っていない人を指します。

性同一性障害は、医学的な疾患名であり、「性自認と身体的性が一致していない状態」を指します。
トランスジェンダーと似ていますが、性同一性障害は性自認と違う自分の体に対して、強い嫌悪や違和感を持っています。
そして、日本においては医師から「性同一性障害である」という診断がなされることが条件で、性別適合手術を受けたり戸籍を変更したりします。
性同一性障害には医師の診断が必要ですが、トランスジェンダーは精神疾患ではないとWHO(世界保健機構)が認めています。トランスジェンダーと性同一性障害の違う所は、「心と体の性別を一致させたいと思っているか」という所になります。
そのため、トランスジェンダーのほうが性同一性障害より広義の意味を持っているということになります。