LGBT小説の紹介【おすすめ！】

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はじめに

LGBTを扱ったエンターテインメントがいくつかあります。その中から、小説について紹介をします。

小説はどこにでも持って行くことができます。
そして、ワクワク、ドキドキ、悲しみ、喜びなどさまざまなものを与えてくれます。
また、小説からは学べることがたくさんあります。
LGBT当事者もそうでない人も、小説からLGBTのことを学ぶことができ、より理解を深められることでしょう。

医師の睦月と主人公の笑子はお見合いで知り合い結婚をしました。
2人は表面上どこにでもいる夫婦のように見えますが、実は二人ともに秘密があります。

睦月は同性愛者、笑子はアルコール依存症だったのです。
2人はお互いのことを打ち明け、秘密を知ったうえで結婚をしています。

同性愛者の場合、子供は欲しくないということがあるでしょう。
しかし、笑子の周りの人たちには子供を望む声があり、次第に笑子は追い詰められていきます。
パートナーが同性愛者でない場合であっても、周囲からの子供を望む声は女性にとって負担になることが珍しくありません。

睦月には紺という恋人がいます。
紺は笑子に嫉妬をすることはなく、むしろ友情を深めていきます。
3人の奇妙な関係を描いた物語です。

江國香織さんは他にもさまざまな恋愛小説を書いているので、この小説に興味を持った方は他の作品もおすすめです。

容子、花世、夕記子、由梨子の恋愛物語です。
主人公・語り手は漫画家の容子です。

この本は、容子と花世の出会いと別れを描いた「ナチュラル・ウーマン」、花世との再会、夕記子との恋愛・別れ、由梨子との恋の予感などを描いた「いちばん長い午後」、由梨子との旅を描いた「微熱休暇」の3つの物語からなっている小説です。

表題作の「ナチュラル・ウーマン」では、容子と花世の熱い恋愛が描かれています。
容子は同人誌での活動の後にプロになった漫画家、花世は漫画家としての才能を持っている登場人物です。
同人誌時代の仲間であり、お互いひかれあうところがあったのでしょう。切なく愛しい女性同士の恋愛です。

この作品は映画化されています。