lgbtの人たちが悩むトイレのマークの問題

世の中にはいろいろなlgbtに関するマークが存在する

lgbtに関する記号やマークなどの存在は、lgbtじゃない人は普段意識することは少ないでしょう。
しかし、世の中にはlgbtの人たちに向けた、彼らに関する記号やマークが多くあるのです。

そういったものはピクトグラムという言い方で表現されることもあります。
見た人が理解しやすい、イメージしやすい絵などを使ったマークのことで、例えばトイレなどに表示されているものがそれです。

通常のトイレのマークではなく、lgbtの人たちに向けた特別なマークを使っている例もあるわけですが、よく観察してみるとそういう存在に気付くことがあります。
lgbtにかかわるマークは社会のいろいろな場所で散見されますけど、このlgbtの人たちに向けたトイレに関するマークについて、実はある問題が議論されているのです。

男女だけではないトイレに関するマーク

通常、公衆トイレには男女のマークがついていることが多いです。それによってどっちが男、どっちが女ということが理解できるようになっています。

しかし、当然そういう状況というのはlgbtの人たちにとっては望ましくありません。特にトランスジェンダーの人にとっては、見た目は男だけで自分は女だと思っていれば、女の方に入るでしょう。

しかし、他の人から見れば男の人が女のトイレに入っていく光景にしか見えないはずです。
トランスジェンダーという存在が社会にいることが理解されつつある中では、好奇な目で見られることは減ったかもしれませんが、それでも0ではないでしょう。
だから、通常の男女別のトイレはこういった人たちにとっては非常に使いづらいわけです。

だからこそ、lgbtの人たちも含めて誰でも使えるという意味のトイレも登場しているのですが、誰でも使えるという意味のマークがあるため、これも根本的な解決には至っていません。

というのも、わざわざそういうマークがあるトイレを使うのはトランスジェンダーの人であるという推測が容易ですから。
周りの目を気にするトランスジェンダーの人からすれば、誰でも使えるトイレに入りづらいという気持ちは残ったままです。

トイレに関するマークを全てなくすという案もある

こういった状況を受けて、従来の男女別のマーク、そしてlgbtの人たちも含めて誰でも使えるトイレであるというマーク、ともになくすべきという意見が出ています。

公衆トイレは男女別が一般的ですが、世の中の不特定多数が使うトイレが全て男女別になっているわけではありません。
例えば、飲食店にあるトイレは不特定多数が使うものですけど、男女別になっていないケースも割とあります。
男女別になっていないということは、通常の男女別のマークはいりません。
つまり、男女どちらが利用しても良いということであり、男女どちらでもOKならばもはや制限を加える必要がないので、誰でも使える状況と同じになります。

そういうトイレはトランスジェンダーの人たちにとっても使いやすいでしょう。
文字通り誰でも使えるトイレであり、特定のマークも存在していないので、入りづらさは微塵もないはずです。
lgbtの人たちを考慮するならば、社会全体でそういうトイレを増やしていく必要があるのではないか?と言われています。