『総務部長はトランスジェンダー』について【ドラマ】
概要
2018年6月、『総務部長はトランスジェンダー 父として、女として』という本が発売されました。(以下、『総務部長はトランスジェンダー』と記載)
これは、トランスジェンダーと呼ばれる性的少数者(セクシャルマイノリティー)のノンフィクションで、NHKによってドラマ化され、大きな反響を呼びました。
本記事では、『総務部長はトランスジェンダー』がどういう作品か、またその魅力や社会的背景、作品にかける作者の思いについて考えます。
トランスジェンダーとは
そもそも、トランスジェンダーとは何なのでしょうか。
トランスジェンダーは性的少数者を表すLGBTの分類の一つです。LGBTとは、レズビアン(Lesbian)、ゲイ(Gay)、バイセクシャル(Bisexual)、トランスジェンダー(Transgender)の略で、レズビアンは女性の同性愛者、ゲイは男性の同性愛者、バイセクシャルは恋愛対象が男性・女性両方の両性愛者です。
一方、トランスジェンダーは自分の性をどのように認識しているかという性自認において、身体の性は男性でも自認している性(心の性)は女性、または身体の性は女性でも心の性は男性というように、身体の性と心の性が一致しない人々を指します。
レズビアン、ゲイ、バイセクシャルはどの性別の人を恋愛対象とするかの性的指向を表すのに対し、トランスジェンダーは性自認を表すというのが特徴的です。
本記事で取り上げるトランスジェンダーは身体と心の性が異なるために、社会生活に様々な支障をきたし、生きづらさを感じる人々が数多くいます。
作者について
『総務部長はトランスジェンダー』の作者である岡部鈴(おかべりん)氏は、専門学校を卒業後にいくつかの職を転々とし、広告代理店で総務部長を務めました。
2012年に、自身がトランスジェンダーだと社内でカミングアウトしました。
その後は女性社員として勤務し、現在は経営企画部長として会社のかじ取りをしています。
また、ブログやSNS、講演活動などを通じてトランスジェンダーに関する情報を発信し続けています。
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