トランスジェンダーの原因について【科学的な考察】

特定の遺伝子タイプが原因？

遺伝子に関わる研究は、基本的に双子が対象となります。

2011年の研究では、同一の遺伝情報を持っている一卵性双生児の場合、二人ともトランスジェンダーであるか、二人とも生物学的性と精神的性が一致する確率が、普通の兄弟や二卵性双生児よりも高いということが分かりました。
これは、遺伝子がトランスジェンダーに影響を与えていることを示しています。

2018年の研究では、性別適合手術を受けた、もしくは受けようとしているトランスジェンダーの女性380人を被験者として、ホルモン経路に関する遺伝子を詳しく調査しました。
その結果、トランスジェンダーの女性は高頻度で、子宮内で発達している途中のホルモン経路に関する特定の遺伝子タイプを持っていることが判明したのです。

Graves氏は、この研究で判明した遺伝子のみならず、他の遺伝子も性自認に影響を与えていると考えています。

「ことによると、数百もの遺伝子の働きにより、幅広いトランスジェンダーが生み出されているのかもしれない」とGraves氏は述べています。