【心は女性】トランスジェンダーの「mtf」ってどんな人?

mtfにも様々な形があります

しかし、この呼称はあくまでも生物学的性と性自認の方向性を示した呼称なので、認識には注意が必要です。

最初にも書きましたが、トランスジェンダー当事者の中のすべてのmtfの方が
「性転換手術をしたい」
「女性のように胸がほしい」
「男性的な身体的特徴を取り払いたい」と思っているわけではありません。
自身の体はそのままで、内面の女性らしさを表現したいという方や、お化粧や服装で女性らしさを表現したい方、社会的にのみ女性として認められたい方など、方向性は様々です。

テレビなどで見かける女装されている方や、いわゆる「おネエ」と呼ばれる方の中にもmtf当事者の方がいたりします(単に女性装を趣味にしているだけという方もいます)

mtfは「女性」です

いずれにしても重要なのはmtfの方の性自認は女性という点です。
見た目に男性のままであっても心の中は女性であるということです。
心が女性であれば、当然ですが社会的に男性として扱われるのは嫌なものです。形は様々ですが、共通しているのは「社会的に女性として扱ってほしい」ということです。

近年では社会におけるmtf当事者の方の在り方が問われています。数年前にはホルモン治療中のmtfの方が男性に胸を触られるという猥褻事件が起こっています。
触った男性は同性の胸を触る理由も動機もないと否認しましたが、mtfの方の訴えが認められました。
触った男性は軽い気持ちでふざけて触ったのかもしれませんが、仮にこれが女性の胸を触ったとなれば争うまでもなく猥褻事件となるでしょう。

mtfの方、性自認が女性の方は「女性」なのだ、という認識が今以上に広がり認知されれば、このような当事者を傷つける事件が起こることは無くなるはずです。

mtfに限らず、ftmの方やGIDで悩んでいる方など、すべてのトランスジェンダー当事者の方々にとって、生きやすい社会の実現を望みます。