私が自分の中のバイセクシャルの芽に気付いた時

はじめに

みなさんの周りには、バイセクシャルだとカミングアウトされている方はいらっしゃいますか?
恐らく、そんなに多くはないのではないかな、と思います。
近年、何かと話題にのぼるようになった「LGBT」。
気付いたきっかけについて、興味をお持ちの方は少なくないと思います。
そこで今回は、私が自分の中のバイセクシャルの芽に気付いた時のお話をしたいと思います。

自分がバイセクシャルかもしれないと思ったきっかけ

私は女ですが、世の多くの女性と同様ずっと男性が恋愛対象でしたし、実際に女性と交際したことはありません。
しかし自分にはバイセクシャルの芽があると感じております。
その芽に気付いたのは25歳の時。
当時私はヨーロッパに留学しており、留学していた2年間に2回、女性に対して恋愛感情のような物を抱きました。
正確に言うと、恋愛感情というよりは性欲に近い物だと思います。
今回は、その最初の相手についてお話します。

私が初めて恋愛感情を抱いた女性は、旅先で出会ったスペイン人の女の子でした。
彼女は、女の子らしいというよりは、ボーイッシュな感じ。
顔も特別整っているわけではなく、ラテン系としては普通の顔でした。
最初は普通に友人としての感情しかなかったのですが、突然「恋愛対象」として意識するようになりました。
そのきっかけは、彼女がリップクリームをつけている姿を見たこと。
ヨーロッパのリップクリームって、日本のスティック式みたいな物ではなく、丸みを帯びた感じのリップクリームがあるんですが、彼女がそれを付けていたんです。
まるでキスするように。
その姿に強烈なセクシーさを感じてしまい、むらむら~と来てしまったんです。
その姿を見て以来、彼女を自分の物にしてみたい…というような支配欲が生まれました。
そんな感情を女性に抱いたのは人生初めてだったので、「これは何?」と、とても複雑な気持ちになりました。
でも整理していくうちに、それが恋愛感情なのだ…と気付いたのです。
旅先で会っただけなので、その後彼女と再会することはなく、特に関係が発展することはありませんでしたが、このことがきっかけとなり、「自分はバイセクシャルではないと言い切れない」と思うようになりました。

おわりに

以上が、私が自分はバイセクシャルかもしれないと気付いたきっかけです。
私は自分がLGBTではないと思ってずっと生きて来ましたが、そうではありませんでした。
私の経験を知り、誰にでもその芽はあるということを感じて頂き、LGBTであることが決して特殊なことではないということをご理解頂ければ幸いです。