”トランスジェンダー”という認識【定義は無い】

”トランスジェンダー”

先日初めて関わったとある方から、私が執筆した文章の内容を見て、

「不躾かもしれませんが」の前置きから
「トランスジェンダーの方ですか?」と言った質問を受けました。

”トランスジェンダー”、言葉こそは聞いた事がありましたが、この質問から改めて、その意識・認識について、自身と比較しながら考えてみる事にしました。

変化する周りの”性”

”女性”という性を受け生まれ、そのように、その通りに育ちました。
何なら義務教育からのほぼ12年間、周りはほとんど女性の環境の中で生活してきました。女子校で、もちろん制服はスカートです。

卒業後大学に進学しましたが、選んだ先は工学部。
今までとは反転、私はほぼ男性の世界に飛び込みました。
その中では、むしろ女子を極めたいという意識の元に生活をしていた記憶があります。

4年次に中退し、フリーターとして生活をしました。バイト先では、次は女性男性、半々ぐらいの世界でした。

「カッコよく生きたい」

何が影響してかは定かではありませんが、いつの日からか、「カッコよく生きたい」「周りからカッコいいと思われるような生き方をしたい」そう思うようになりました。

今では洋服は基本的にメンズファッションを好み、何事も判断基準は「かっこいいか否か」。
好きな服装が服装なだけに、大学生になって一生懸命覚えようとした化粧も、できる限りしたく無い、から、全くしなくなりました。
スッピンの自分でいたい、という思いも兼ねてでしたが。
性格も「サバサバしていて男っぽい所あるよね」そう言われることが多いように感じます。
そのおかげで、ある一定の女性には、「女子っぽく無い」そうした性格が好まれることが多いです。

昔は、結婚に関しても、「式はしたく無い。でもせめてウェディングドレスを着て写真を撮りたい」そう思っていました。
しかし、ここ最近は、友人の結婚式等に赴いた際にも自分がウェディングドレスを着る姿は全く想像が出来ず、むしろタキシードを着てみたいという思いまで出てきました。
とある友人の結婚式への参列も
「周りの女性、皆が着ているようなパーティドレスなんて着ない!」
と言い張り、刈り上げ・スッピン・ジャケット・トラウザーパンツ・ブーツで出向きました。最高にかっこいい私での参列が叶ったのです。