【おさらい大事!】トランスジェンダーとは何ですか

「性自認」と「身体的性」

昨今は、ニュースや新聞などで「トランスジェンダー」という言葉がよく取り上げられるようになりました。
一方で、「性同一性障害」という言葉もよく聞きます。
これらの違いを理解するには、「性自認」と「身体的性」の意味を知っておかなければなりません。
性自認とは、文字どおり自己が認識している性のことです。
「自分は女だ」と思っていれば、性自認は女性となりますし、「自分は男だ」と思っていれば、性自認は男性となります。
しかし、性自認には男性と女性のみならず、「間性」「無性」なども存在します。
そして重要なのは、「戸籍上の性別とは無関係」ということです。
戸籍上は女性で性自認が女性の人もいれば、戸籍上は男性でも性自認は女性という人もいます。

一方、身体的性は、性染色体や外性器など、身体構造における性のことです。
誕生した際の外性器によって決められ、戸籍上の性別と同じ物と解釈されがちです。
しかし、戸籍上の性には男性と女性しかありませんが、身体的性はその二つだけではありません。
例えば、「性分化疾患」という、「『男はこうだ』『女はこうだ』など、世間が思う体のつくりと、生まれつき一部が違う体の発達を遂げた状態」というケースもあるのです。