トランスジェンダーを扱った最近の映画【一度は観て欲しい】

トランスジェンダーを扱う映画の共通点

「リリーのすべて」と「ガール」の主人公に共通しているのは、最も近い人物からの深い理解があることです。
「リリーのすべて」のゲルダは女性として生活したい、性別適合手術をしたいというリリーを献身的に支えますし、「ガール」のララの父親は彼女の夢を応援し、引っ越してララが暮らしやすいよう環境を可能な限り整えようとします。
診察にいつも付き添っているシーンを見たときはとてもほっとしました。
しかし、最も近い人物の理解があったとしても、彼女たちはトランスジェンダーであることで周囲からの好機の目に晒され、暴力やストレスに悩まされ続けます。

トランスジェンダーを扱う1920年代と現代の映画を通して、時代が変わっても生きづらさそのものはそんなに変わっていないのではないかと考えさせられました。
ここであげた作品はいずれもトランスの女性が主人公でしたが、トランスの男性が主人公の物語も同様に平坦な道のりではないのではないかと思います。