ジェンダーテストを実行するメリット、価値について。【自分を知ろう】

はじめに

LGBTという言葉は1960年代の世界的なムーブメントから発生したものですが、今ではポピュラーな言葉として誰もが知るものになっています。
性的なアイデンティティは自身が一番理解しているとは思いますが、例えば誰かにそれを伝える時には客観的な基準が必要になると思います。
そういった状況で自身のアイデンティティを分かりやすく確認する方法を「ジェンダーテスト」と呼びます。
一般的にこれさえ実施すれば自身の性的な個性を断定できるという画一的な判断基準はなく、各国の大学や専門機関が独自の研究で割り出した視点を軸に設定されているのがジェンダーテストです。

僕自身、身体的なアイデンティティは男性ですが、二つのジェンダーテストを経験として実行してみたので、その結果と個人的な感想を含めて書きました。
参考にして頂けたらと思います。

「性役割テスト」とは

「性役割テスト」と呼ばれるジェンダーテストはサンドラ・リップシッツ・ベム博士という研究者の提案した方法を活用したもので、生理学的な意味での性自認を前提にした判断基準ではなく、あくまで社会的な役割概念上のアイデンティティテストです。
計36問から内容は構成されており、質問に対して五つの度合いから選んで判断を出すというものです。
僕も試しましたが、感覚的にテストを実行できるので、すぐに回答は終わりました。

判定としては男性性が67%、女性性が11%という結果になり、「おおむね男性的」という判断が出ました。
内容を振り返ってみると「野心的である」とか「論理的である」という項目があったため、こういった結果が出たのだと思います。
ですがパーセンテージとして22%の空白があったので、これはおそらく中性性を示しているのだろうと感じました。
僕自身も野心的だという部分は理解しつつも、この質問において自分はどちらなのだろうと考えて五段階中の三段目を選んだ項目がいくつかあったので、それが反映されたものだろうと理解しています。

文化的概念におけるジェンダーテストですので、自身の社会的な役割を客観的に確認したい時には適切なジェンダーテストだと思います。