【職場での悩み】トランスジェンダーの人は飲食店のバイトの髪型で悩む

トランスジェンダーの人たちはバイトをする際に問題を抱えている

トランスジェンダーの人に関しては、自分で思っている性別と戸籍のうえでの性別が違う状況にあります。
そして、バイトをするときには履歴書などを書いて、提出することになりますが、基本的には戸籍上の性別を書くことになります。

したがって、その時点で自分の認識している性別ではない部分を書かないといけない葛藤が存在するわけですが、それとは別に大きな問題が発生する場合があるのです。
それは見た目にもかかわってくる部分と言えますけど、特に飲食店などで働くときには割と表面化しやすいと言えます。

トランスジェンダーの人たちが飲食店で働くときには髪型の問題で悩む可能性がある

飲食店というと、衛生面にうるさく言われる傾向にあるでしょう。
特に髪型に関してはそのように言われる可能性があり、中でも男性に関してはうるさく指摘されることも十分に考えられます。

しかし、逆に言えば女性に対しては髪の長さなどに対して、男性ほどうるさく言われないケースがあるはずです。
それは男性は短髪でも不自然ではないが、女性が短髪というのは不自然なイメージがあるからではないでしょうか?

つまり、男性に対して衛生面を考慮して短髪を強制しても構わないが、女性にはしてはいけないという差別意識がまず存在している可能性があるのです。
そして、その男女差別の問題は、トランスジェンダーの人たちにとっても大きくかかわる可能性があります。

戸籍上は男性でも自分を女性だと思っているトランスジェンダーの人たちにかかわる問題

飲食店などでは、衛生面の理由から従業員の髪の長さなどに関して厳しい傾向があるものの、なぜか女性に対しては男性よりも寛容という事態が確認できます。
その差別的な取り組み方に関しては、自分を女性だと思っている戸籍上は男性のトランスジェンダーの人に大きな影響を与えるのです。

というのも、戸籍上は男性なので、履歴書などには男性と書くでしょうから、店側はその人を男性と認識します。
働く時点でトランスジェンダーであると告白するケースはかなり少ないはずです。
そういうことをすると、採用されないのではないか?という不安があるでしょうから。

ただ、男性として働き始めたものの、自分は女性だと思っているので、そういった部分を意識してしまうのです。
だから、身なりなども女性らしくなってしまう面がどうしても出てきてしまい、その1つとして髪が長くなってくるという面があります。
そうなると、お店側としては男性と認識しているそのトランスジェンダーの人に対して、髪を短くするようにと指摘するケースが増えてくることになります。

しかし、自分は女性だと思っているトランスジェンダーの人からすると、男性と見られている状況は仕方ないとしても、男性のような身なりにしないといけないのは苦痛でしょう。
だから、飲食店だけに限らないかもしれませんが、トランスジェンダーの人たちはこういう面で大変な思いをする可能性があります。