海外でのトランスジェンダーの役柄を演じる俳優の事情
トランスジェンダーの役柄が増えつつある状況
ドラマや映画などで、トランスジェンダーの役柄というのが増えてきています。
これは日本でも、海外でも同様であり、トランスジェンダーという存在が社会で認知されてきている結果でしょう。
実際、いろいろな国の作品においてそういう役柄を導入するケースが普通になってきているのです。
しかし、作品の中でトランスジェンダーに関して演じる際には、いろいろな問題がはらんでいます。
トランスジェンダー役を演じる俳優において、特に海外では暗黙の了解のような部分が実は存在しているのです。
トランスジェンダーの役を演じられる俳優
ドラマや映画において、トランスジェンダーの役柄が導入されているケースは割と見かけますけど、その際に実際にトランスジェンダーの役を演じる俳優に関しては実はある事情が存在しています。
それはトランスジェンダーではない俳優が演じてはいけないという暗黙の了解です。
海外ではこういった認識が広まっている国があり、特にアメリカではその傾向にあります。
トランスジェンダー役をトランスジェンダーではない、一般的な性別である俳優が演じることはタブー視されているのです。
実際、これに関してはLGBTに関するコミュニティから批判をされたことがあったため、それによって世の中の認識がそのように変わりつつあるのです。
日本ではあまり聞かれませんが、海外ではこのような理由で、トランスジェンダーの役は本物のトランスジェンダーの人間がやるべきという風潮があります。
トランスジェンダーとしての俳優の仕事を奪う可能性がある
なぜトランスジェンダーの役柄は本物のトランスジェンダーがやるべきという考えが存在しているのか?と言えば、それはトランスジェンダーとしての俳優の仕事を奪う可能性があるからです。
トランスジェンダーでありながら俳優をやっている人が実際いますが、彼らはこういった役柄はピッタリではあるものの、そうじゃない一般的な性別を演じないといけない役柄の場合には選ばれにくい、仕事を得づらい可能性があります。
だから、トランスジェンダーじゃない俳優がトランスジェンダーの役柄までこなすとなれば、トランスジェンダーの俳優の仕事を大幅に奪う可能性があるわけです。
それがこういった風潮が生まれている理由としては大きいのです。
ただ、この考え方には賛否両論あり、実際にトランスジェンダーじゃない俳優の中にも仕事に恵まれない人たちはいるという指摘があります。
だから、トランスジェンダーの役をトランスジェンダーではない俳優が演じてはいけないというのは、トランスジェンダーではない俳優の仕事を奪う可能性もあるわけです。
俳優をトランスジェンダーの人とトランスジェンダーではない人に二分して考えること自体の問題点も、一部では叫ばれています。
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