【愛の形、性の形から生まれるドラマ】オススメLGBT映画

映画を通して、様々な愛、様々な性、ジェンダーを知る

LGBT(Q)は、もはや世界的にも一般的になりつつある概念です。
日本はそんなLGBT(Q)に対して、住みやすいと言われる一方、認知度や理解度は遅れていると言われています。

LGBT(Q)だからといって、差別発言をされたり、暴力をふるわれたりすることは、日本では稀です。
この点では、日本はLGBT(Q)の人々にとって、比較的住みやすい国だと言われているそうです。

しかし同時に、LGBT(Q」の頭文字の意味を知らない、トランスジェンダーとゲイの違いがわからない、と言った声を聞くことも少なくありません。
テレビに登場するオネエタレント=全てのLGBT(Q)と感じ考えて、どこか遠い世界のことのように考えている方もいらっしゃるでしょう。

確かに、自分と違う価値観、考え方を理解するのは、そう簡単なことではありません。
書籍やテレビなどメディアで取り上げられることもありますが、関心がないと、なかなか見ることもないでしょう。

そこで今回は、映画そのものとしても楽しめる、と同時にLGBT(Q)について考えるきっかけにもなれる、LGBT(Q)映画について紹介します。

日本でも話題沸騰した、人気映画作品たち

実は日本のテレビCMや映画特報などで流される、人気映画の中にも、LGBT(Q)映画は多く存在します。
そうとは知らず、見逃している作品もあるかもしれません。
では紹介していきましょう。

まずは、『リリーのすべて』という映画を紹介しましょう。

知らない、という方も、これを聞けばすぐにわかると思います。
『ハリー・ポッター』の続編映画、『ファンタスティック・ビースト』シリーズの主人公を演じた、エディ・レッドメイン。
彼が主人公を演じる映画作品です。

男性の主人公が自分の中の女性部分に気付き、次第に「リリー」という女性へと変貌してゆく人生を描いてゆく作品です。
人間的生々しさと、人同士の優しさ、そしてエディ自身の美しさが共存し、素晴らしい作品に仕上がっています。

海外のLGBT(Q)映画といえば、『君の名前で僕を呼んで』も欠かせません。

日本語版は入野自由さんと津田健次郎さんという、二人の人気声優によって吹き替えられています。

一夏の間の少年と男性の恋物語を描いた、切なくも美しい物語、そして映像が魅力の作品です。
気づけば主人公を応援したくなります。
最後は涙が止まりません。

日本映画も負けてはいません。

生田斗真演じる『彼らが本気で編むときは、』のトランスジェンダーの女性の演技は、とても絶妙な雰囲気をかもしだしています。

賛否両論な部分もありましたが、基本的な部分はかなりリアルなトランスジェンダーの女性に寄せている、という評判でした。
この女性にパートナーがいて、小さな女の子と暮らす、という家庭的な日常風景があるところに、この映画の魅力があります。
こんな風景が当たり前の世界になったら、誰もがもっと生きやすいだろうに、と思わずにはいられません。