トランスジェンダーの人たちが戸籍上の性別を変えるには?【自認と戸籍の一致】

トランスジェンダーは戸籍上の性別に納得していない

トランスジェンダーの人については、自分の考えている性別が戸籍上の性別と異なっている状況が存在します。
そうであれば、自分の戸籍上の性別に納得していないと言えるのです。
自分で考えている性別に関しては、自分の感覚そのままなわけですけど、戸籍上の性別は自分で勝手に決めることができません。
自分が認識したときにはすでに決まってしまっているため、戸籍上の性別に対して違和感を覚えてしまうことが、トランスジェンダーの人たちの場合には普通にあります。
したがって、彼らにとってみれば戸籍上の性別を変更したいという気持ちがあるはずです。

戸籍上の性別を変更することは可能である

トランスジェンダーの人たちにとって、自分の戸籍上の性別というのは、どうしても納得のいかない状況のはずです。
だからこそ、それを変えたいという思いがあるはずですが、それは現実的に可能なのでしょうか?

制度としては、戸籍の性別を変えることはできますから、一応可能と言えます。
しかし、現実的な話をすると、変更の条件があるためそれを満たさないといけないのです。
その条件を満たすことが結構難しいと言え、かなり時間と手間がかかる問題であると言えます。

少なくとも自分の感じている性別と戸籍上の性別が異なっており、それに対して違和感や嫌悪感が存在しているだけでは足りません。
だから、まずはそういった点を理解しておかないといけないのです。

トランスジェンダーの人が戸籍変更をするにあたって必要な条件

では、トランスジェンダーの人たちが戸籍変更をするために何が必要なのか?その点を知っておきましょう。

条件はいくつかあって、20歳を超えていること、婚姻をしていないこと、未成年の子供がいないこと、生殖腺がないまたは生殖腺の機能が永遠に存在しない状態であること、その他見た目にかかわる条件などです。
したがって、複数の条件をちゃんと満たす状況でないといけないわけですが、この中で言えば最も大変な条件は生殖腺の部分でしょう。
それ以外に関しては、すでに満たしているという人は多くいると思われます。

ただ、生殖腺の部分に関しては手術が必要になってくるため、これはかなり大きいハードルです。
費用の面もありますけど、それ以外でも心理的に踏み出せない気持ちが芽生えてくる可能性もあります。
こういった理由により、トランスジェンダーの人たちが戸籍の性別を変えることに関して、結構難しい問題が存在していると評価できます。
簡単に性別を変更することができるとすれば、国や自治体にとって不都合な状況が生じるのでしょう。

だから、本気の人のみを対象にするために、こういった厳しい条件を課しているのではないか?と思われます。