セックス依存症とLGBTの関係について

LGBTと性被害

LGBTとは、女性同性愛者(レズビアン)、男性同性愛者(ゲイ)、両性愛者(バイセクシャル)、トランスジェンダーの頭文字をとったセクシャルマイノリティーを指す言葉です。
近年、多様性という言葉が重きを置かれるようになり、LGBTという言葉自体目にすることも多くなっているように思えます。

しかし、その中でもLGBTによる性被害が発生していることも事実であり、LGBTという多様性を受け入れながらも、LGBTによる性被害などの社会課題に対して向き合う必要も同時にあるといえます。
LGBTによる性被害は、例え被害者が強姦に合ったと感じていても、襲ってきた人がトランスジェンダーで指を使って襲われた場合、男性器を挿入する行為ではないため、「強制性行等罪」に当たらない場合があるのです。

犯人がトランスジェンダーだったために、被害者は精神的苦痛を感じていても「罪にすらならない」と考えると、
性被害にあった人の気持ちがいたたまれません。
ネットやニュースなどでは、多様性という面で取り上げられることの多いLGBTですが、LGBTによっておこる問題もあるのです。

今回は、多様性という観点からではなく、こうした性被害に対して、「セックス依存症」との観点から見ていきたいと思います。

セックス依存症について

セックス依存症とは、性的な行動に対する嗜癖であり、精神疾患である依存症の一つであるといわれています。主に性行為への依存が多く、特定の人とのセックスでは満足できなくなってしまう人のことです。
セックス依存症は、「愛情不足」に原因があるといわれており、幼いころからの成長過程にて、両親から十分に愛情を受け取れなかった人が陥ってしまうケースが多いです。

セックス依存症と聞くと、偏見の目を持ってしまいがちですが、誰でもなる可能性がある精神疾患の一つです。
セックス依存症は、「だれにも頼ることができない」「愛=セックスと認識している」「本当の自分をみせられない」
など誰でも抱えたことのあるようなことからなってしまうこともあり、特別な疾患なわけでもありません。

一般の人でもセックス依存症になる可能性は、ゼロではない。ことからわかるように、LGBTを抱える人がもっていないとは限りません。
もし、LGBTの人がセックス依存症を患った場合、どのようなことが起こるのか考えてみましょう。

罪にならないLGBTの問題

LGBTの人がセックス依存症になった場合考えられる最悪のケースは、レイプをしても罪に問うことができないことが最大の問題です。
レイプは、LGBTにしろ、LGBTじゃないにしろ犯罪であり、卑劣極まりない許されない行為なのですが、LGBTの人とそうじゃない人の違いは、「罪」として問うことができない場合があるということです。

例えば、女の人が被害者の場合、LGBTではない人がレイプをしてその被害にあった女性がいるのであれば、この場合男性器を挿入したことで罪になる場合がほとんどだと思います。
そのため、「強制性行等罪」という罪に問うことができます。

しかし、LGBTの加害者だった場合、実際の事件であったのが「指」を使った犯行でした。被害者もと加害者はもともとレズビアンで交際をしていたのですが、別れ、しかしそのことによって、相手がストーカーになってしまい、襲ったという事件でした。
トランスジェンダーだったため、相手は女の子の体をした心は男の子の人で、男性器を挿入したわけでもなく、「指」での犯行であったため、いくら被害者が精神的苦痛を感じても「強制性行等罪」に問われることはありませんでした。

このように、LGBTによる性犯罪が起こった場合、罪に問えないことがあります。
セックス依存の例ではありませんでしたが、罪に問えないという点では同じです。
セックス依存症は、もともと合意の上の性行為だけだったものから、発展してしまい、性犯罪を起こしてしまうケースも少なくありません。

LGBTの人がもし、セックス依存症を抱えていて、性犯罪まで発展してしまった場合でも、加害者を「強制性行等罪」に問うことはできません。
そうすると、LGBTというだけで加害者は罪に問われず、被害者は泣き寝入りになる可能性もあります。
ただでさえLGBTというのは、受け入れられない人にとっては偏見の目で見てしまうものであるのに、こうしたことが横行した場合、LGBTに対する視線もさらに悪くなってしまいます。

LGBTの当事者にとっては、生きにくい社会になる可能性も否定できません。
セックス依存症の場合、精神疾患なので簡単に治すことも難しいです。
もし、被害者の泣き寝入りが発生すれば、表に出ない被害が増え、悪の循環が繰り返されてしまいます。