トランスジェンダーにありがちな仕事の悩み

はじめに

性別が仕事に関係してくることがあります。トランスジェンダーだからと仕事に悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
ここでは、トランスジェンダーにありがちな仕事の悩みを紹介します。

スーツを着ること

男性でも女性でもない、中間的な性だと認識している人にとって、スーツを着るかは悩みの一つです。
スーツは男性向け、女性向けでデザインされています。男性だと認識しているなら男性向けのスーツ、女性だと認識しているあなら女性向けのスーツを着用すればよいのですが、どちらにも属さない場合はどちらのデザインのスーツを着用すればよいのでしょうか。
仕事内容にもよりますが、就職活動をする際や勤務をする際にはスーツ着用が求めれます。男性か女性かはっきりと示さなければならず困る点です。
スーツを着用する必要がなく、好きな服で出勤してもよい企業はあります。しかしそうすると就職できる企業が限られてしまいます。やりたい仕事がスーツ着用を求めている場合、服装が問題となってやりたいことができなくなりかねません。
服装が壁となってしまうのです。

履歴書の性別

多彩な性が求められる社会になってきていますが、履歴書は男性・女性いずれかはっきり示すことが求められます。これは、企業側が男女の区別を意識していて、男性に求める仕事、女性に求める仕事があるからでしょう。
見た目は男性だけれど心は女性の場合、本当は履歴書の女性に丸をしたいけれど、そうすると面接の際に違和感を持たれてしまいます。
見た目は女性で心は男性の場合もこれに当てはまります。どちらの性にも属さない人の場合は、どちらを選んだらよいのか困難に感じることでしょう。
男女いずれかの性を選んだとしても、職場では選んだ方の性としてのふるまうこととなり、それも負担になります。