最近話題のジェンダーとは一体何なのか?

ジェンダーという言葉の意味について

最近はニュースなどでも取り上げられる事が多くなった「ジェンダー」という言葉を知っていますか?
多分、実際にゲイやレズビアン、或いはバイセクシャルやトランスジェンダー等の方でないと、きちんと理解をしていないと思われます。
何となくネットや雑誌で見聞きした流行のオシャレな言葉のひとつと勘違いをしているのではないでしょうか?
ジェンダーとは、以下の様な意味を持つ言葉です。
 ・社会的や文化的な意味合いからの男女における性区別
 ・身体的や性的な男女ではなく、人間社会に古く蔓延する価値観や定義としての男女や男女における役目
 ・男らしさ、女らしさ、男や女はこうあるべきと大多数が求める姿
余計に分かり辛くなったかもしれませんが、例えば化粧や料理が好きな男性に対して「そんなのは男らしくない」、「男は化粧をしない」などの価値観がジェンダーとなります。
ですから、この様な昔ながらの価値観から解放するという意味で、「ジェンダーレス社会を目指す」や「僕はジェンダーレスです」といった使い方ができます。

同性パートナーに理解広まる社会へ

すると、そんなに堅苦しい言葉ではなく、昔から日本や世界では認められている言葉と思う人もいるでしょう。
確かに似たような解釈として、ゲイ・レズビアンといった言葉は社会に浸透していますし、同性愛と公言するミュージシャンやアーティストは大勢います。
しかし、2018年に東京渋谷区で、同性カップルに対して「結婚相当」の証明書を発行するとニュースになったのをご存知ですか?
他にも、2019年頃から同性パートナーを配偶者と認めて生命保険の加入を認めるといった動きが加速している事です。
これらが意味するのは、実は最近まで同性愛や同性カップル(パートナー)は、社会的にはまったく認められていなかった裏返しなのです。
言葉悪く言えば、芸能人やミュージシャンなどでは多いかもしれないが、一般社会では極僅かな圧倒的少数派だから法整備が遅れているだけでなく、存在すら認めないような仕組みがこれまでの日本社会だったのです。

ジェンダーや同性愛に対する今後の課題

日本が閉鎖的、村社会などと揶揄されるのは、実はジェンダーや同性愛に対する社会基盤をまったく容認しなかった姿勢からも一目瞭然であり、これが欧米や本当の先進国から批判される要因なのです。
冷静に考えると、犯罪をした訳でもなくただ同性が恋愛対象というだけで結婚を認めないだけでなく、社会全体が差別をするような対応を取るのは望ましい姿なのでしょうか。
子供に対してイジメはいけない、他人には優しく親切にと教えながら、現実社会はジェンダーや同性愛に対して厳しいのは誤りだと広がりつつあるので、今後の課題としては、これがどれぐらい短期間できちんと浸透するかにかかっています。
男性がスカートを穿いたり、女性が髪を坊主にする。
このような様々なスタイルやマイノリティをきちんと受け入れる社会こそが、今後は強く求められています。