映画でバイセクシャルの恋愛を学んでみよう

ヨーロッパの映画でバイセクシャルへの理解を深めよう

日本でも「LGBT」という言葉が社会でも浸透し始め、LGBTの方を理解したいという方も増えて来ました。
それでも、まだまだ一般的でないことも事実。
一方で、日本よりもLGBTの方への理解が深く、社会にも浸透しているヨーロッパでは、LGBTの方が出てくる映画が作られています。
LGBTの方々のより自然な姿を知るためには、これらの映画はもってこいの教材!
その中でも、カンヌ国際映画祭で最高賞のパルム・ドールを受賞したフランス映画「アデル、ブルーは熱い色(原題:La vie d’Adèle – Chapitres 1 et 2)」をご紹介します。
長く、激しいセックスシーンがプロモーションで話題になった映画ですが、観てみると、バイセクシャルの恋愛を美しく、切なく見せてくれる作品。
ぜひ、この映画でバイセクシャルの恋愛について理解を深めてみてください。

「アデル、ブルーは熱い色」のあらすじ

主人公はフランスの高校生、アデル。
デモに参加したり、同じ高校の男の先輩と恋をしている、どこにでもいる普通の16歳です。
そんな彼女はある日、街でブルーの髪をした、個性的な女性とすれ違います。
彼女は恋人らしき女性と一緒にいて、すれ違いざまにアデルに不敵な微笑みを投げかけるのです。
アデルは、平凡な日々の中で出会った彼女のことが忘れられず、ついには先輩とは別れてしまいます。
なんとなく物足りない気分で日々を過ごすアデルですが、後日友人に誘われて訪れたバーで、ブルーの髪の女性と再会します。
彼女の名前は、絵描きを目指すエマ。
こうして出会った二人は恋に落ち、恋人になるのです。

「アデル、ブルーは熱い色」から学ぶ、バイセクシャルの恋愛

もともと男性と付き合っていたアデルは、ある日エマと出会うことで、初めて女性と恋に落ちます。
アデルがエマに恋し、恋愛関係に発展する流れはいたって普通。
男性と女性が恋愛関係に発展する流れと全く変わりありません。
どうしても「恋愛は異性とするもの」という固定観念があるため、バイセクシャルの恋愛は何か特有の物があるのではないか?と考える方も多いかもしれませんが、決してそうではないといことを、この映画は教えてくれます。
世の中には、恋愛対象が異性の方もいれば、同性の方もいる。どちらも恋愛対象になる方もいます。
でも、ただそれだけの違いなのです。
これは、背が高い人がタイプの人もいれば、背が低い人がタイプの人もいるのと同じことだと思います。
そう考えれば、同性に恋する気持ちも少し理解できるのではないでしょうか?