lgbtは何人に一人? 左利きの人やAB型の人と同じ割合って本当?

2015年の調査では「13人に1人」!
lgbtは何人に一人いると思いますか?
世の中に、lgbtの人はどれくらいいるのか、2015年に、電通傘下の研究機関である電通ダイバーシティ・ラボが行った調査では、およそ6万人の調査対象者のうち、7.6%の人が、lgbtに属するとされています。
この結果は「lgbtは13人に1人」という形で報道されました。
これは左利きの人や血液型がAB型の人とほぼ同じ割合だということで、話題になりました。
一方、厚労省関連の研究機関、国立社会保障・人口問題研究所が、2019年に行った調査では、3.3%という結果に。この場合ですと、「30人に1人」ということになります。
なぜ調査結果が大きく違うの?本当は何人に一人?
「lgbtは何人に一人?」と言われて、「13人に1人」と「30人に1人」ではかなりの違いです。
このほかにも世界を含めて類似の調査は行われていますが、結果にはそれぞれ隔たりがあります。
違いが出る理由のひとつは、まず「自分がlgbtに属するかどうか」が、自分自身でもはっきりしない、わからないという人が一定数いるだろうことが考えられます。
次に、自分はlgbtだと思っていても、いくら匿名のアンケート調査であっても答えたくないという人がいることもあるでしょう。
また、そもそも何をもってlgbtに属するとみなすのかも、調査によって異なります。
1940年代にアメリカで行われ、人間の性に関するレポートとして有名な「キンゼイ報告」では、男性の37%が、一度以上、同性愛の経験があると答えています。
ですが、これをもって37%の男性がバイセクシュアルだとはとても言えないでしょう。
キンゼイ報告の調査では、たとえば刑務所内でたった一回行った経験なども含んでいます。
そんなにたくさんlgbtがいるとは思えない!?
全人類を対象とした調査などは行えませんし、その意味で、はっきりとしたことは言えないのですが、「lgbtは何人に一人?」の答えは、諸々の調査結果を踏まえると、5~10%の範囲と見ておくのが適当でしょう。
「10~20人に1人」ということです。
「そんなにいるような気がしない」と思う人も多いかもしれませんね。ただ、その感覚はあまりあてにならないと言えます。
lgbtに属するかどうかは、必ずしも、見た目や、言動ですぐわかるものではありません。本人が黙っていれば、周囲の人は気づかないことも多いのです。
家族・友人、学校や職場の人など、今までかかわってきた人が、10~20人未満だという人はいないでしょう。
そう考えると、あなたの知人のなかにも、必ずlgbtに属する人はいると思って間違いありません。
まとめ
「lgbtは何人に一人」かということについて、ある調査では「13人に1人」とされています。
別の調査では違う結果が出ていますが、調査内容の性質上、正確な数値を出すのは難しいと言えます。
さまざまな調査を含めて考えると、、5~10%の範囲と見ておくのが適当でしょう。「10~20人に1人」ということです。
そんなに多いように思えないかもしれませんが、本人が周囲に話していないだけです。
あなたの知人のなかにも、必ずlgbtに属する人はいると思って間違いないと言えるでしょう。
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