トランスジェンダー特有の悩み

はじめに
トランスジェンダーはさまざまな悩みを抱えているはずです。
人には相談できず、一人で苦しんでいる方もいることでしょう。
ここでは、トランスジェンダーならではの悩みを取り上げていきます。
トイレの悩み
性転換手術はせず、戸籍は変更していない場合、どちらの性のトイレを使ったらよいのか悩むところです。
見た目は男性の場合、女性トイレを使用すると女性から変質者と見られてしまう心配があります。
そうかといって体はまだ女性のままだと、男性のトイレを使っていいのかためらいがあります。逆の場合も同じです。
近年は男性でも女性でも使えるトイレが登場しています。
しかし、こういったトイレを設置しているところは、まだまだ多くないようです。
温泉の悩み
顔や服装などの見た目は女性だけれど男性器がまだ残っている場合、温泉はどうしたらいいのか悩むところです。
性器をじっと見る人はあまりいないので男性の体だとは気がつかず、男性の温泉を使ったら女性が入ってきたと思われてしまう可能性があります。
しかし、女性の温泉を使うと性器がついていることを知られてしまった場合、変質者として扱われる心配があります。
どちらの温泉を使ったらよいのか悩んだ場合は、温泉の責任者に聞いてみるとよいでしょう。
服装の悩み
男性の体は女性よりもがっちりとしている傾向があります。
華奢な体つきの男性もいますが、がっちりした体型の男性の場合は、女性の服のサイズが合わないことがあります。女性の場合は、男性服のサイズが大きく感じることがあります。
サイズが合わないとだらしなく見えてしまったり、服に着られているようになってしまいます。
話し方の悩み
男性特有の口調、女性特有の口調があります。
こういったものは幼少期より習慣で作られていく傾向があります。
そのため、これまで女性口調で話していた人が突然男性の口調に、男性口調で話していた人が突然女性の口調で話そうとすると違和感のある話し方になってしまいがちです。
カミングアウトするのか
トランスジェンダーであることがいつか職場の人たちに知られてしまうのではないかと思って過ごしていると、ビクビクとおびえた毎日になってしまいます。
これでは、毎日会社に行くのもつらいことでしょう。
カミングアウトすると「女子高に通っていた」など、もう一方の性で過ごしていたときのことを堂々と話すことができます。
制服の悩み
中学生、高校生のトランスジェンダーは制服の悩みがあります。
学校の制服は女性ならスカート、男性なら学ランを着用することが求められます。
しかし、トランスジェンダーにとっては心の性の服装ができないことはつらいことです。
私服ならある程度選ぶことができますが、校則で決められていると選べません。
海やプールの悩み
海やプールなど、水着を着用する場所に行きたくても行けない悩みもあります。
水着を着用すると体の形がわかってしまいます。
体が女性で心が男性の場合、女性の水着を着ることは屈辱のように感じる方もいることでしょう。
しかし、海水パンツでは胸が見えてしまうので履くことができません。
体が男性で心が女性の場合、女性の水着を着用すると性器の形がわかってしまいます。
また、胸があまりにもないと周囲に不審がられる恐れもあります。
こういった悩みがあるため、海やプールなど水着を着なければならない場所を避ける方もいるようです。
まとめ
トランスジェンダーにはトランスジェンダーならではの悩みがあります。
トランスジェンダー同士で悩みを共有すると、こういった悩みも少しは軽くなるのではないでしょうか。
また悩みを解決するためには、周囲の理解も大切です。
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