誰もが自分らしく生きられる社会に

はじめに「誰もが自分らしく生きられる社会に」

近年、LGBTというワードを目にする機会が多くなってきました。
LGBTとは、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの頭文字をとった相称で、性的マイノリティを表す言葉でもあります。

民間団体等の調査結果によると、人口の約5~8%は、LGBT当事者であると言われています。
日本の社会において、関心は高まっているものの、「性のあり方は人それぞれである」という理解は進んでいるとは言えず、まだまだ社会の制度や周囲の理解不足等により困難を抱えて生活している人たちがいるのが現状です。

社会の多様化や国際化はどんどん進んでいます。
そんな中で、誰もが自分らしく生きていくことができる社会を実現するためには、LGBTに対しても、一人ひとりが正しい知識を養い、視野を広げ、互いの違いを認め合うことが大切です。

LGBTとは?

LGBTとは、前述したとおり、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの4つの言葉の頭文字を表したものです。「性的マイノリティ」を指す言葉としても使われます。

L…レズビアンとは、女性の同性愛者のことを指します。
G…ゲイとは、男性の同性愛者のことを指します。
B…バイセクシュアルとは、両性愛者のことを指します。
T…トランスジェンダーとは、身体と心の性が一致しない人を指します。

異性を好きになる人、同性を好きになる人(心の性と同じ性の人を好きになる人)、自分の性に違和を感じている人、人を好きにならない人、性別にこだわらない人など、「性のあり方」は人によって様々なのです。そしてこれは、全くおかしなことではありません。
人の数だけ様々な考え方があるように、性のあり方も人の数だけあると考えて良いのです。

さらに、近年「SOGI」という言葉も使われるようになっています。
Sexual Orientation and Gender Identityの頭文字で、直訳すると「性的指向と性自認」という意味。世界的に見ても、「LGBTなどの性的少数者と多数派」という二極的な捉え方ではなく、「性的指向と性自認は全ての人に関わるものである」という考え方が主流になってきています。