世界と日本、それぞれにおけるLGBTの割合は?

世界でのLGBTの割合

世界全体でのLGBTの割合は調査結果として見つからなかったので、いくつかの国の割合を調べ、日本の割合と比較してみました。

アメリカ:4.5%(Gallup社)

オーストラリア:5.8%(ホモセクシュアル+レズビアンの割合、Roy Morgan Research社)

ドイツ:6-7%(Dalia社)

フランス:5-6%(Dalia社)

スペイン:6-7%(Dalia社)

イギリス:6-7%(Dalia社)

いずれの国も日本よりもLGBTの割合が多くなりそうなイメージでしたが、結果だけ見ると日本が圧倒的に多いということが分かりました。

なぜ、日本と世界におけるLGBT割合の調査結果が私たちのイメージと異なっているのか

ではなぜ、私たちのイメージと実際の調査結果が異なるのでしょうか?
この理由として、それぞれの調査方法が同じではないという理由が挙げられます。
まず日本の調査方法ですが、今回取り上げた「LGBT調査2018」において、「生まれた時に割り当てられた身体の性と性自認が一致しており、異性愛者である人」以外の人をLGBTと規定しています。
そのため、この調査によって分かった「8.9%」という数字の中には、「クエスチョニング(Q):自分の性自認や性的指向を決められない・決まっていない人」も含まれています。
一方でオーストラリアの調査では、LGBT全体の調査結果は出ておらず、5.8%という数字はホモセクシュアルとレズビアンの合計になります。
バイセクシュアルやトランスジェンダー、クエスチョニング等は含まれていないため、それらも含めると、オーストラリアの数字はもっと高くなることが予測されます。
またアメリカやヨーロッパの調査においても、LGBTと規定されるのはレズビアン、ホモセクシュアル、バイセクシュアル、トランスジェンダーのみで、クエスチョニング等は含まれておりません。
このように、LGBTをどう規定するかが各国の調査によって異なるため、数値にばらつきが出てしまっているようです。