出会いを求めて足を踏み入れたlgbtオフ会

lgbtオフ会に興味を持ったきっかけ

全ての始まりは失恋。
「やっぱり、友達がいい。」
昨年の秋頃、大好きだった彼女の一言で私たちの関係は終わりました。
その日から約2年半の間の思い出が涙と共に落ちていく毎日。
運命だと思っていたし、ずっと続くと思っていた日常が顔を覆う手の平からするりとすり抜けていくようでした。
二人で歩いた道や通ったお店、彼女の好きなものを目にすると思い出してしまうし、なんなら目にしなくても考えてしまう、そんな日々が続きました。
カミングアウトもほぼしていなかったので相談相手もおらず、辛すぎる毎日からどうにか抜け出したくて、半ばやけくそで作成した新しい出会いを求めるためのSNSアカウント。
lgbt関連やlgbtオフ会についてなどを発信しているアカウントを適当にフォローしていたある日、一つのlgbtオフ会についての投稿が目に止まりました。

初めてのlgbtオフ会

自暴自棄になりながら閲覧していたSNSで偶然目に止まったlgbtオフ会の投稿。
詳細を読みながら、これもまたなるようになれという勢いで参加の申し込みをしました。
ハンドルネームと電話番号などの数個の項目を入力して1回の飲み会代くらいの参加費を用意するだけで運命の相手に出会えるものかと思いながら。

クリスマス間近の12月。lgbtオフ会開催の日。

開始時間から少し遅れて会場に入ると、そこには様々なタイプの女性が20人くらい。受付でハンドルネームを名乗り、参加費とドリンク代を支払った後、上着とカバンをクロークへ預けに向かいました。
そしてまずは受付で受け取ったドリンクチケットを引き換えにバーカウンターへ。
ひとりでちびちび飲んでいると、主催者の方が話しかけに来てくれました。その後、会場にもどんどん人が増え始め、酔っ払っている人や友達同士で盛り上がっているグループなどがおり、私に声をかけてくれる女の子もいましたが、いまいちテンションが上がらずにいました。

そんな中ふと受付に目をやると、プライベートの友達の姿が!
お互いカミングアウトはしておらず、数年ぶりの再会がまさかのlgbtオフ会。
元カノとの事を話せる相手がいなかった私は、久しぶりに再会した友達にこれまでの事を話し、友達の友達とも仲良くなり、オフ会終わりには一緒に二丁目へはしご。終電が無くなるまで話は尽きませんでした。

こうして初めてのlgbtオフ会は運命の出会いさえなかったものの、コミュニティーを拡げてくれるきっかけを与えてくれました。
オフ会では気になる人がいたら連絡先を書いたカードを渡せるようなシステムがあり、私もカードをいただいたのですが、見なかったことにしてしまいました。
自分の好みの人とマッチするのって難しいです。