制服って必要?~日本におけるジェンダーと教育について~

ジェンダーとはなにか

最近は、ジェンダーという言葉をよく耳にすると思います。
ジェンダーとはどのような意味があるのでしょうか。

それはズバリ、「社会的、文化的に作り出される男女の性」を指します。
生物学的に定められる男女の性とは異なります。具体的に示すと、女の子は赤いランドセルを使い、男の子は黒いランドセルを使うことや、制服がジェンダーを表します。
当たり前のことじゃないかと思う人が多くいると思います。しかし、このジェンダーによって傷つけられている人も多数います。
ジェンダーに対する理解が日本はまだまだです。
今回は日本の教育に注目しながら、ジェンダーの理解について考えます。

日本の学校に目立つジェンダー

まず、日本の学校にはどのようなジェンダーが隠れているのでしょうか。

真っ先に思いつくのは、「制服」だと思います。
女子生徒はスカート、男子生徒はズボンと明確に分けられています。
これは男らしさや女らしさを強く示しています。
当たり前のように制服を着て中学生や高校生を過ごしていた人もいれば、「どうして私はスカートを履いて学校生活を送らなければいけないのだろう」「僕はズボンじゃなくてスカートを履きたい」と強く思った人もいると思います。
思春期を迎える中高生の期間は特に自己についてよく考えます。
中には体の性と心の性が異なっており、体の性に合う制服を着なければいけないことが苦痛で、不登校になった子もいます。

また、先生と生徒間の会話や生徒同士の会話にも多くのジェンダーがあります。
体が小さいからという理由で男らしくないよなと言われたり、髪をベリーショートにしているだけで女らしくないと言われたりすることがあります。
このような言葉の中には、男なら体つきが良くないといけないこと、女なら髪は長くないといけないことというジェンダーが隠れています。

このように学校には様々なジェンダーが隠れています。
どうすれば、ジェンダーによる差別が減っていくのでしょうか。