トランスジェンダーの人たちが戸籍上の性別を変えるには?【自認と戸籍の一致】

手術用件ををなくすべきだという声もある

トランスジェンダーの人たちが性別変更をするにあたっては、こういった条件が重要になりますが、この中でも生殖腺の部分に関しては非常にハードルが高いです。

手術が必要になるという点は負担が重くて、どうしても現実的に可能ではないケースが生まれてきてしまいます。
だから、この手術要件は取り除くべきという指摘も存在しています。
手術要件がなければ、戸籍の性別変更がかなり容易になるため、トランスジェンダーの人たちにとってはメリットが大きいです。

ただ、そうやって性別変更のハードルを低くし過ぎることの問題もあるため、手術要件を簡単になくすことはできないと思われます。
戸籍上の性別を変更するということは非常に大きな手続きですから、誰でもすぐにできるような状況は望ましくないのでしょう。

手術要件が存在していることの妥当性に関しては、今後も議論されていくことになると思いますけど、トランスジェンダーの人たちで、戸籍上の性別を変えたいと本気で思っている人たちからしたら、特に関心の高い部分のはずです。
性別適合手術に躊躇してしまう、踏み切れない人たちもやはりいますから。

トランスジェンダーの人たちが戸籍上の性別を変えることは可能だが簡単ではない

トランスジェンダーの人たちは、自分の考えている性別と戸籍上の性別が異なっていることに違和感などを覚えるケースがあります。
したがって、どうしてもその状況を変えたいと考える可能性があるわけですけど、戸籍上の性別を変えること自体は可能です。
しかし、そのための条件は割と厳しいものが設定されており、特に生殖腺にかかわる部分が大きく、手術を必要とするためにハードルは高い状況です。
だからこそ、この手術要件をなくすべきではないか?という声も実際あります。

手術要件をなくした場合のデメリットも考えていかないといけないので、簡単に決断できる部分ではないですが、今後ここは議論の1つの議題になるでしょう。
性別適合手術を受けること自体に抵抗がある人もいますし、費用の問題などで難しい人もいますから、ここは戸籍上の性別変更における大きな壁になっているケースがあるのです。
トランスジェンダーと戸籍の問題における課題があるとすれば、1番はここになりそうです。