トランスジェンダーの定義とは?【トランス女性ってなに?】

トランスセクシュアルとは?

広義のトランスジェンダーに含まれるトランスセクシュアル(TS)は、「身体的性別と性自認が異なり、その状態に違和感や嫌悪感を抱いている状態にある」人のことです。
狭義のトランスジェンダーは出生時の性別と性自認が異なる状態のことでしたが、トランスセクシュアルはそれに対して強い違和感や嫌悪感を抱き、その状態から解放されるために外科的な手術や治療を望みます。
また、性別適合手術を受けた人のこともトランスセクシュアルと呼ぶことがあります。
狭義のトランスジェンダーとの違いは「違和感や嫌悪感を抱いていること」や「外科的な手術や治療を望むこと」です。

トランスヴェスタイトとは?

トランスヴェスタイト(TV)は、クロスドレッサーとも呼ばれています。
その意味は

「異性の服装をする人」

を指します。

狭義のトランスジェンダーやトランスセクシュアルとは違い、トランスヴェスタイトは出生時の性別や身体的性別と性自認が一致しています。
「身体的性別と性自認が一致していて、その性別とは異なる性別の服装をする人」がトランスヴェスタイトと言えます。
これは、常に異性の服を着ている場合もあれば、「週末だけ」「たまに」異性の服を着て過ごす場合もあります。
身体的性別と性自認は一致しているので、違和感を抱くことはありませんが、より一層クオリティの高い異性の姿になるために、ホルモン注射など一部の身体的治療を受ける人もいます。

トランス女性はどっちの意味なの?

ここまで、2つの意味を持つトランスジェンダーについて紹介してきました。
では最初に書かれていたトランスジェンダー女性の略称である「トランス女性」とは、狭義と広義、どちらのトランスジェンダーのことを指すでしょうか?

答えは、広義のトランスジェンダーです。

トランス女性は、出生時の性別は「男性」だけど、自分は「女性」だと認識しているトランスジェンダー。
身体的性別は「男性」だけど、自分は「女性」だと認識していて、身体に強い違和感があるため、外科的な手術を望むトランスセクシュアル。
自分は「男性」だけど、「女性」の服を着て過ごしている、または過ごすことがあるトランスヴェスタイト。

この3つの状態にある人のことを「トランス女性」と言います。
もちろん性別が反対であれば、その人のことは「トランス男性」と言います。