意外と知らない「性同一性障害とトランスジェンダーの違い」

【 はじめに】「LGBT」について

セクシャルマイノリティ(性的少数派)の総称の1つが「LGBT」です。
L …ズビアン(女性同性愛者)
G …ゲイ(男性同性愛者)
B …バイセクシャル(両性愛者)
T …トランスジェンダー(性別越境者)
「LGBT」とは上記の4つのセクシャリティの頭文字をとった単語で、あくまで総称の1つであることを覚えておいてください。

「性同一性障害」の定義とは

生まれ持った身体の性別と自身の認識する性別に齟齬があり、持続した違和感がある方に対しての精神医学的な診断名称です。
自身が認識する性別に身体の性別を近付けるために、ホルモン投与や外科的手術を望む方は少なくありません。
そのため、精神科の領域での診察や治療を通して、心身ともに健康な社会生活が遅れるかの確認の時間を経て、更に熟考させた上で希望する当事者には診断書を作成し、身体的な治療を開始します。

「LGBT」の「T」の定義とは

先の「性同一性障害」とは異なり、「トランスジェンダー」にカテゴライズされる方の性自認は様々です。
「性同一性障害」と同じく身体の性別に違和感があることは変わらないのですが、常に自認している性で生活する方やプライベートな時間だけ、自認している性で過ごすなど限定的なシチュエーションに分けて過ごす方もいます。
性別違和という広くカテゴライズされたセクシャリティが「トランスジェンダー」です。

最後に

性同一性障害とトランスジェンダーの1番の違いは、性別の違和があり「精神医学的な診断」がされているか、否かです。
ホルモン投与や外科的手術で身体の性の移行を望むか、望まないか。
それは私を含めセクシャルマイノリティの方に限らず言えることですが、大切なのは自身が「どう生きて、幸せになりたいか」なのではないでしょうか。