【きちんと知ることが大切】トランスジェンダーの3つの種類

はじめに

トランスジェンダーとは、一般的にこころの性と体の性が一致していない方のことをいいます。
性同一性障害と混同されることがありますが、医学的な性同一性障害とまったく同じだとはいえません。

トランスジェンダーには、3つの種類があります。ここでは、3つの種類について解説をします。

トランスセクシュアル

トランスセクシュアルとは、身体的性と性自認が一致しておらず、そのことに対して違和感を抱いている状態のことです。
性的合成手術を受けたいと考えていたり、手術をすでに受けている方もこれに当てはまります。

身体的性とは、身体構造による性のことで、生物学的性ともいわれます。
染色体や性ホルモンを指すこともありますが、多くの場合は生まれてきたときの外性器によって判断されます。

性自認とは自分で認識している性のことです。
自分を男性だと思って入れば、男性だと自認していることになります。

トランスセクシュアルは、身体的性と性自認が一致しておらず、違和感を抱えていることが特徴です。

トランスヴェスタイト

トランスヴェスタイトはクロスドレッサーといわれることもあります。
その名前から想像できるように、異性の服を着用することをいいます。文化によっては男性がスカートを履くことがありますが、一般的にはスカートは女性が履くものとされています。
トランスヴェスタイトは、男性が女性の服装をしたり、女性が男性の服装をすることです。

トランスセクシュアルは身体的性と性自認が一致していない状態ですが、トランスヴェスタイトは身体的性と性自認が一致しています。

狭義のトランスジェンダー

狭義では、自分が認識している性と周囲からみられる性が一致していないことをトランスジェンダーといいます。

本人の身体的性と性自認は一致しています。
性自認は男性で身体的性も男性と本人が思っている状態です。
しかし、周囲からは女性と見られている。
このような状態が狭義のトランスジェンダーです。

また身体的性と性自認が異なっており、周囲からは性自認とは別の性で見られているけれど、手術までは考えていない状態も狭義のトランスジェンダーとされています。

広い意味でのトランスジェンダーは、トランスセクシュアルとトランスヴェスタイトも含めたもののことです。
狭義の意味だと、自認している性と周囲から見られている性が異なることです。