病院でできるトランスジェンダーの治療

はじめに
自分の容姿に悩んでいるトランスジェンダーは少なくありません。
その悩みの解決を手助けしてくれるところが病院です。
病院では悩みが少しでも軽くなるような治療を行っています。
では、どのような治療を行っているのでしょうか。
ホルモン療法
体は女性だけれど自分は男性だと思っている場合には男性ホルモンの投与、体は男性だけれど自分は女性だと思っている場合には、女性ホルモンを投与します。
男性ホルモンを投与すると、ヒゲがはえる、筋肉がついてくる、体毛が濃くなるなどの体の変化が表れます。
変化の表れ方には個人差があります。
女性の体で生きてきたときにはなかったことなので、最初は戸惑ってしまうかもしれません。
こういったことに対処できるように、男性の生活を学んでおくとよいかもしれません。
たとえば、ヒゲの剃り方や体毛の処理はどうしているのかなど、知っていると変化が表れたときでも冷静に対処できることでしょう。
女性ホルモンを投与すると、ヒゲがなくなる、体毛が薄くなる、体に丸みがでてくる、胸が膨らむなどの体の変化が表れます。
変化の表れ方には個人差があります。
女性特有の体の変化に生理がありますが、体が男性の場合は女性ホルモンを投与しても生理はありません。
男性の体には子宮がないからです。
胸が膨らんでくるとブラジャーが必要になるので、どういったものを用意するのか考えておくとよいでしょう。
ホルモン療法は体の状態によっては受けられないことがあります。
また、副作用が出ることもあります。
ホルモン療法によるメリットとデメリットを医師からよく聞いて、治療を受けるのか考えることが大切です。
手術
豊胸手術、尿道延長術、陰茎形成術、精巣摘出術などの手術があります。
豊胸手術は、体が男性だけれど自分は女性だと思っている人が胸を作る手術です。
胸に膨らみを与えるために、ヒアルロン酸の注入、脂肪の注入などを行います。
注入するものはいくつかあり、それぞれ胸の柔らかさ、膨らみ具合、持続期間などが違います。
尿道延長術は、女性から男性への手術です。
尿道を作って、陰茎形成のために延長しておきます。
こういった手術によって見た目を変えることができます。
しかし、手術をしたことによって体に症状がでることがあります。
女性ホルモンは卵巣から分泌されています。
体が女性の人が卵巣を摘出すると、女性ホルモンの分泌量が低下をして、更年期障害の症状がでることがあります。
体が疲れやすい、よく眠れない、イライラするなど、症状のでかたはさまざまです。
また、一度手術を受けると元に戻すことができません。
その後の社会生活に影響がでることもあるので、今後のことも考えて手術をするのか決めていく必要があります。
カウンセリング
見た目は変えなくてよい、心の苦しみだけ何とかしたいという場合には、カウンセリングという方法があります。
カウンセリングでは、クライアントの話を聞くことが中心になります。
ここで話されたことは他の人にもれることはありません。
そのため、自分の気持ちを正直に安心して伝えることができます。
カウンセリングは行っている病院とそうでない病院があるので確かめておくとよいでしょう。
カウンセリングだけ受けたい場合は、カウンセリングルームを利用するという方法もあります。
その場合は、トランスジェンダーについて詳しいカウンセラーを見つけるとよいでしょう。
まとめ
トランスジェンダーが受けられる病院での治療には、ホルモン療法、手術、カウンセリングなどがあります。
それぞれメリットやデメリットがあり、手術のように元には戻せないものもあるので、よく考えてから治療を受けるとよいでしょう。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません