トランスジェンダーとバイセクシャル

バイセクシャルの服装の遍歴

学生時代はずっとズボンを履いて過ごしていました。それが精神的にも肉体的にも楽だったのです。
ただ、専門学校時代に学費がどうしても足りなくなってしまい、大人の派遣のお仕事(男性を相手にする仕事ですね)をするようになってから、ガラッと服装と化粧が変わって行きました。
その時初めて自分がバイセクシャルであることにも気づきました。お金のためとは言え、接客業。
ある程度女性らしい服装を求められる。元々とても真面目?な人間だった私はそれを堅実に守り、苦手だったスカートを購入し、ワンピースを着て【モテ】を意識した格好をしていました。心の内側に男性を住まわせてる私からしたら、【どうしたら、男性ウケするか】というのが自ずとわかりました。
バイセクシャルはそう言う所があるのかもしれません。【
郷に入っては郷に従え】ではないですが、気が付けば女性の格好をすることも苦にはならない自分がそこにはいました。
なので、現在は女性的な格好も、男性的な格好もどちらも好んで、どちらも日や気分に応じて着ている感じになります。

決めるのは自分自身

かつて私がトランスジェンダーであったこと。
今でも広義ではそうであるのかもしれないこと。でもそれって、些細なことなのかもしれません。
人間は枠をはめたがる、レッテルを貼りたがる生き物です。その中で生きることは安心かもしれないけど、時にそれが窮屈に感じてしまう事もあります。
その時は、これが自分なんだ!と何処かで線引きしてもいいのかもしれません。それは、誰かに強要されるものでもなく、誰かを強要するものでもない。ただひたすらに、自分の内側にそっと持っておく精神的支柱みたいなもの。
自分の譲れない自分。たとえば、私だと【日によって男性的でも女性的でも良い。
たとえ人に何かを言われても】というものです。どんな物事も最後に決めるのは自分自身です。どんな自分が一番しっくりくるか、楽しく考えてみてください。