LGBTの友人から学んだ社会の偏見
LGBTの友人との出会い
私の友人にはLGBTの友人がいます。
心は男性、体は女性。
でも顔はめっちゃ男前のイケメン顔なんです!
彼と出会ったのは、人生初めての社会人として勤め始めた某大手水道メーカーの下請け会社でした。
ある日社長から「実は違う支社でLGBTの人を君と同期で採用したんだ。一緒に研修センターに行くことになると思うから、君よりも年上だけど仲良くしてあげてね。」
私はそっかぁ。としか考えていませんでしたが、それが彼と私の始まりでした。
LGBTの友人が教えてくれた社会の偏見
彼と初めて会ってから何だか意気投合した私は、彼と飲みに行ったりして関係を深めていきました。
そんな時間を過ごしていく中で、彼の身体の事、体調の事、性についての事、就職活動をしていく中で困った事、色んな事を学びました。
特に印象に残っているエピソードがあります。それはLGBTの友人が転職活動をしている時に起こったエピソードです。
LGBTの友人はある日、転職活動で履歴書を送付した企業から面接の連絡が来ました。
滅多に通らない書類選考をクリアし、LGBTの友人は当日、不安と期待を心に抱きながら面接してくれる企業に向かいました。面接会場に通された彼は挨拶を済まし、席に着きます。
そうすると面接官は特に質問はすることはなく、ただ一言「LGBTみたいな人は雇えないんだよねぇ。体調悪くなってすぐ辞められても困っちゃうし。」
彼は、それ以降何も質問されることは無かったので、お礼を述べて退室したと言っていました。
私はこのエピソードを聞いて、とても悔しい気持ちになったのを覚えています。LGBTの友人は一言「めっちゃムカついたし、笑えたわ(笑)」と少し虚しそうな顔をして教えてくれました。
私が感じたこと
私は実際にLGBTの友人と働き、彼の仕事ぶりを傍で見てきました。
とっても優秀なんです。めちゃんこ努力家なんです。
たまに体調が悪くて、ふにゃ~っとしてしまうときもありますが(笑)。
それでも彼は社会の偏見や孤独から戦って生きています。
月に何回かはホルモン注射を打たないと体調を維持できない事、トイレも個室が空いてないと利用できない事、大浴場に仕事仲間と入りたくても入れない事、たまに女性と同じ様に生理が来てしまうこと、たまに出会ってしまうLGBTに対して偏見を持つ人達との闘いなど、、、
私たちが普通に生きていくよりも何倍も彼ら彼女たちは戦っています。
私は彼ら彼女たちの人生を少しだけ知ることができて幸せに感じました。
私はこれからも彼とは友人であるし、LGBTに対する社会の偏見が減っていくことを願います。
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