バイセクシャルという生き方

はじめに

私は、結果的にはバイセクシャルという生き方を選びました。
けれど、自分でレズビアンだと思っています。
ただ現在は配偶者もいますし、娘も二人おりますので、バイセクシャルなのでしょう。
現状に到達するにはなかなか長い時間がかかりました。

自覚

私がLGBTだと自覚したのは高校生とかそんなころだったと思います。
マンモス校で一学年700人の女子高に入ったら、恋に落ちました。
でも当時は今ほどLGBTを理解されていなかったので、本気で悩みました。「
私はおかしいのだ」それは苦しくて葛藤でした。
どんなに好きでも気持ちは打ち明けず親友でいる、という選択・・・相手は普通に男が好きな女性だからです。

さまざまな経験

確か大学生のころにLGBTの雑誌が存在しました。
フリーネだったと思います。
そこでレズビアンでもタチやネコ、今はリバーシブルが主流なのでしょうけれど、少し勉強して、同じレズビアンの女性とお付き合いしたり、一緒に暮らしたりしてきました。
一方で悲しい出来事もありました。
大学時代の親友に思い切って打ち明けたところ、次第に周囲から白い眼で見らているころに気が付きました。
「嘲笑」「気持ち悪い」親友が言いふらしていたのです。
そしてそんな陰口は30代になってからも続きました。
友人の結婚式に行くと隣でヒソヒソ悪口を言われ「だってこの人女の人と付き合ってるんでしょう?」とよく聞こえていました。
この話にはオチがあり、言いふらした親友は今、女の人に夢中になり、私に相談してきています。
何人と暮らしても付き合っても、結局はうまくいかなくなった時、既に38歳で、全てを知る幼馴染の男性と結婚しました。
その時は大好きで一緒に暮らしていても、いつも私が相手を養い、家事をして暮らしていました。
そして女同士だととても関係が閉鎖的で、いつも相手にご飯を作っている私と仕事の愚痴を聞いている私・・・本当に私がお母さんでした。
そして、付き合いが長いとレスになりやすく、いつも終わりにはお互いが傷つけあっての別れがありました。
レズビアンの業界はとても狭く、過去の相手をディスッている姿をよく見かけます。
そんな業界に嫌気がさしていました。
ただ、私は妹や弟、母親や旦那、友人にカムアウトできているので、その点は恵まれていると思います。
レズビアンの友人もいますし、過去のパートナーともメールくらいはできます。
ノンケさんに恋したこともあるし、普通に女の人とも関係を持てる人と知り合ったこともあります。
これが私なのだから仕方ないと思いますが、もっと男性が好きなら楽だったろうな?とは思います(笑)