【LGBT】トランスジェンダーとは何か?

【定義・概念】トランスジェンダーとは何か

「トランスジェンダー」という言葉が生まれた1980年代ごろと現在とでは、定義・概念がやや異なります。
▼以前のトランスジェンダーとは何か
生まれ持った体の性(または、遺伝子情報上の性)とは異なる性自認に悩みを持っていることが前提で、以下の3点が概念として知られていました。
1.Transvestite/トランスヴェスタイト
自認している性(生まれ持った体の性とは異なる性)の衣服を身につけることで、違和感を緩和させている人々
2.Transgender/トランスジェンダー
ホルモン剤の投与で体つきを自認している性に近づけ、衣服も自認している性に合わせて身につけている人々
3.Transsexual/トランスセクシュアル
ホルモン剤の投与だけでなく外科的な手術によって、より自認している性に体の性を移行・生活を送る人々

現在のトランスジェンダーとは何か

日本では、性別の違和感の悩みを抱える人々への、行政の理解や医学的なインフラ整備が他国より遅れていることもあり、上記の線引きがあいまいになっています。
「こうでなければイケナイ」という固定観念に縛られず心身問わず、自認している性で生活をしている人々の総称として「トランスジェンダー」と呼んでいます。

1人でも認知してくれる人が増えれば…

「トランスジェンダーとは何か」理解してもらえるのが一番、当事者の人々にとっては嬉しい・幸せなことです。
しかし、どんな人にも好みはあり、「美味しい」と知っていても「食べたくない」食べ物だってあります。
それと同じように、認知してもらえても理解はしてもらえないことは少なくありません。
ただ、認知される数が増えれば、その母数が少しでも増えれば、その中の数%の誰かが「理解」してくれる世界が広がると思います。
最後に、まずは「認知」してもらえるよう、正しい情報を様々な人にお届けし、当事者の人々も人間性をより豊かにしていければ、より良い距離感で共存、共生できるとイチ当事者として思います。