お茶の水女子大学「心は女性」を受け入れる。

お茶の水女子大トランスジェンダーの女性を受け入れる

2018年7月10日、お茶の水女子大学は、戸籍上は男性でも性別を女性と認識しているトランスジェンダーの学生を2020年度から受け入れるという決定について記者会見を行いました。
実際に「トランスジェンダー学生受入れに関する対応ガイドライン」の公表もしています。

「性には多様性がある」

室伏学長は会見の冒頭で次のように述べていました。

「学ぶ意欲のあるすべての女性にとって、真摯な夢の実現の場として存在するという国立大学法人としての本学のミッションに基づき判断した。
今回の決定を『多様性を包摂する女子大学と社会』の創出に向けた取り組みと位置づけており、今後、固定的な性別意識にとらわれず、ひとりひとりが人間としてその個性と能力を十分に発揮し、『多様な女性』があらゆる分野に参画できる社会の実現につながっていくことを期待している。
はるか以前の社会と比べると格段に進歩したが、それでも様々な場で女性が職業人として活躍するには困難がある。
その現状を変え、女性たちが差別や偏見を受けずに幸せに暮らせる社会を作るために、大学という学びの場で、自らの価値を認識し、社会に貢献するという確信を持って前進する精神をはぐくむ必要があると考える。
それが実現できるのは、女性が旧来の役割意識などの、無意識の偏見、そういったものから解放されて自由に活躍できる女子大学だろうと考えている。
本学はすべての女性たちがその年齢や国籍等に関係なく、個々人の尊厳と権利を保障されて、自身の学びを進化させ、自由に自己の資質能力を開発させることを目指している。
その意味からも、性自認が女性であって、真摯に女子大学で学ぶことを希望する人を受け入れるのは自然な流れだろうと思うし、多様性を包摂する社会としても当然のことと考えた。」

以上のように述べており、多様性のある性を認めて学びの場を積極的に準備していくことを表明しています。

学びに性は関係あるのか

日本におけるLGBTの割合は人口の7.6%存在すると言われています。
このデータに加えて、クエスチョニングの方など性について迷いもある方もたくさんいることでしょう。
そこで、そもそも学びに性は関係あるのでしょうか。
性によって学ぶことが限定されるのはおかしなことだと思います。
筆者は性と学びの関係性は全くもって関係ないと考えています。
お茶の水女子大のようにトランスジェンダーを受け入れる学びの場が増えることを望みます。