lgbtマーケティングの現状

日本における消費のメカニズム
日本のlgbt他の割合は、3%〜10%と言われています。
lgbtではない、いわゆるストレイとと呼ばれる人たちで結婚をして世帯を持ち、子供を1人育て上げて独立するまでには相当な費用がかかります。
出産・養育費・学費・保険と、子供が産まれた時からお金がかかりつづけます。元々相続した家族が住める一戸建てなりマンションを所有していなければ、家賃なり、稼ぎ主が30〜35歳くらいの時に35年ローンを組んで、定年前か定年してからも住宅ローンを払続けます。
子供に関しても私立高校に通わせると公立の2倍程の学費、私立大に通わせるだけで400万〜300万円程度(筆者の私の場合、私立の美術系私率大に通ったため特殊ですが、400万円程の学費+美大受験予備校+私立高校学費+公立中学+塾の学費)、国立大だけの場合でも150万円〜200万円程の出費がある訳です。
こういった状況で、一般的な家庭の世帯収入から考えて、ギリギリの金額で生活をまわして行ます。
一部の高所得世帯はその限りではありません(美術大学の同級生はお金持ちの友人が多く、外車で通学しているケースがザラでした)。
ゲイカップルに多い高所得層
一方で、カップルや同性婚をしている場合、日本に限っては同性婚のパートナー同士で子供を養子にして育てるケースは知る限りでは皆無なので割愛しますが、例えばゲイ男性2人のパートナーシップでの人生に必要なお金を考えると、2人ともキャリアを待ち、おのおのの給与を合算してみると、一般家庭の収入よりも多めに稼いでいるケースが少なくありません。
逆に低所得で困っているケースは、lgbt家庭や一般家庭でもありますが。私が出張セラピストをやっていた時に訪れた家の体裁なり家具なり、お金の使い方に関しても、高いレベルの生活をしている人が殆どでした。
セラピストの仕事ではお客様単価の高い方々をターゲットにしてきたので、裕福と思われる人が殆どでした。
これらの購買情動に目を付けたのかlgbtマーケティング。生活以外の余剰金が湯水のごとく動いているのです。
日本におけるlgbtマーケティング
lgbtマーケティングに関しては、欧米諸国での必要性と実績が紹介され、lgbtの夫婦は大口の消費者として、マーケティングが行われて成功を果たして来た事を日本に当てはめる試みが十数年前にありましたが、どれも失敗に終わっています。
日本人が試みたlgbtマーケティングは海外からの受け売りをそのまま当てはめた程度でしたので、あまり受け入れられませんでした。
lgbtマーケティングと実際の消費
確かにゲイの人達の間で、今はほぼ見かけないアバクロが日本上陸しましたが、一過性の流行が終わってからは、誰も見向きもせず、着ている事が逆に恥ずかしいと言わんばかりです。
アウトドアブランドのNorthfaceの四角い外見をバッグパックにした物も流行りましたが流行ってしばらくしてからは[ホモランドセル]と揶揄される対象となりました。
そしてホモランドセルは現在は神奈川県の中学生の通学バッグになり下がっています。
今でも唯一残っているのが、スウェットパンツとハーフパンツくらいでしょうか?
数年前からずっと流行り続けているのがパンツでドル箱となっています。
かなり昔は、ウエストバッグ・エビアン等を首からぶら下げるオアシス小僧等が流行ったりもしましたが。
lgbtの消費行動としては、独特な強い嗜好性がありトレンドの先を見る目のあるファッションアイコン的な人が取り入れ、それをみて「いいんじゃんあれ!」という具合に一気に伝播する事が多く、皆が同じ様な格好をして、友人と合う時にアイテムがお互いかぶってしまっても仲間意識的な物なのか、逆に安心して同じ様な雰囲気のファッションが流行ります。
lgbt以外の一般的な人でも流行がありますが、一応ファッション系の業界が流行に関するトレンドを一気に消費者へ届けるために、各種メディアとファッションアイコン(インフルエンサー)に着せて、マーケティングを行なっています。
一般的なマーケティング手法をlgbt業界にそのまま適応しようとしても、目が肥えてる人が多いので、自由に購買情動をコントロールが容易に出来ないのです。
ヨーロッパに目を向けてみると、かなり昔ですがDCブランド全盛期には、ジャンポールゴルチエ・カルバンクライン・プラダ等が流行りました。
といってもそれらのブランドを手掛けていたのが、紛れもなくlgbt率いる最先端のデザイナーだった訳です。
今でも根強くDCブランドの残党的な、コムデギャルソン・ドルチェアンドガッバーナ等が一部のlgbtの間で流行りそのまま今でも支持されています。
マーケティングで与えられているのではなく、作り手が考える思想に同調する訳で、流行をマーケティングとして作ろうとして流行る訳ではないのです。
唯一の成功モデルはパンツ業界?
lgbtマーケティングとして成功を収めているキーワードは、ゲイパーティー・クラブイベント・GOGO BOYS・パンツ業界・スポーツ系ブランドとジム通いの文化。
まず、先陣を切ったのがEGDEで、スポーティな雰囲気のアイテムが揃っていて、今ではプールや海では見かけないブリーフタイプのカットの低めなアイテムから途中、直ぐにはけるフンドシをリリース、ゲイの多く集まるクラブイベントのスポンサーとして、GOGO BOYに履かせ、身体を鍛えた生身のマネキンの様にあからさまな宣伝ではありますが、ステラスマーケティングの様な要素もあり、自然とゲイの人達が買い始め、関西で人気のあったGOGO BOY(隆三郎)をメインモデルに抜擢し、Instagramでステマを展開しました。
Instagramの台頭でインフルエンサーを使ったステマが本格化し、常にパンツや周りのアパレル商品の人気を集める事に成功しました。
そしてGX3というブランドもありましたが、EGDE全盛の時は若干鈍臭い香りがしましたが、積極的にクラブイベントのスポンサーになり、デザインも洗練して行き、アパレルメーカーとの繋がりと若い台湾人のデザイナ(Q)に、クラブイベント用に衣装製作も勢力的に手を伸ばし、YouTubeではメンパンチャンネルなる動画をコンスタントに成長し、パンツの宣伝用のビジュアルは、二丁目界隈のイベントのフライヤーや出演者の写真撮影、店舗のマークデザインを手掛けたりしている人気のY君が全てをディレクションしている様で、クオリティがかなり上がり、GX3の広告に出ていたGOGO BOY(BRAVE)がモデルとしても、スタッフとしても働いており、女性スタッフやIT専門スタッフを交えた会社へと上昇中です。
lgbtマーケティングとは
一流なマーケティング会社がいとも簡単にマーケットをコントロール出来ない領域であり、マーケットをみすがら産み出すのがlgbtマーケティングであり、世の中の一般的なマーケティングの様には容易には人の心を掴めないという難しさがあります。
与えられるのではなく、ムーブメントを自ら作り上げていく事が、lgbtの消費情動を刺激するのです。
野望を持った一部エッジな人がこっそり仕掛けてお金がどんどん流れて更にお金がお金を産み出すのです。
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