lgbtマーケティングの現状

日本におけるlgbtマーケティング

lgbtマーケティングに関しては、欧米諸国での必要性と実績が紹介され、lgbtの夫婦は大口の消費者として、マーケティングが行われて成功を果たして来た事を日本に当てはめる試みが十数年前にありましたが、どれも失敗に終わっています。
日本人が試みたlgbtマーケティングは海外からの受け売りをそのまま当てはめた程度でしたので、あまり受け入れられませんでした。

lgbtマーケティングと実際の消費

確かにゲイの人達の間で、今はほぼ見かけないアバクロが日本上陸しましたが、一過性の流行が終わってからは、誰も見向きもせず、着ている事が逆に恥ずかしいと言わんばかりです。
アウトドアブランドのNorthfaceの四角い外見をバッグパックにした物も流行りましたが流行ってしばらくしてからは[ホモランドセル]と揶揄される対象となりました。
そしてホモランドセルは現在は神奈川県の中学生の通学バッグになり下がっています。
今でも唯一残っているのが、スウェットパンツとハーフパンツくらいでしょうか?
数年前からずっと流行り続けているのがパンツでドル箱となっています。
かなり昔は、ウエストバッグ・エビアン等を首からぶら下げるオアシス小僧等が流行ったりもしましたが。
lgbtの消費行動としては、独特な強い嗜好性がありトレンドの先を見る目のあるファッションアイコン的な人が取り入れ、それをみて「いいんじゃんあれ!」という具合に一気に伝播する事が多く、皆が同じ様な格好をして、友人と合う時にアイテムがお互いかぶってしまっても仲間意識的な物なのか、逆に安心して同じ様な雰囲気のファッションが流行ります。
lgbt以外の一般的な人でも流行がありますが、一応ファッション系の業界が流行に関するトレンドを一気に消費者へ届けるために、各種メディアとファッションアイコン(インフルエンサー)に着せて、マーケティングを行なっています。
一般的なマーケティング手法をlgbt業界にそのまま適応しようとしても、目が肥えてる人が多いので、自由に購買情動をコントロールが容易に出来ないのです。
ヨーロッパに目を向けてみると、かなり昔ですがDCブランド全盛期には、ジャンポールゴルチエ・カルバンクライン・プラダ等が流行りました。
といってもそれらのブランドを手掛けていたのが、紛れもなくlgbt率いる最先端のデザイナーだった訳です。
今でも根強くDCブランドの残党的な、コムデギャルソン・ドルチェアンドガッバーナ等が一部のlgbtの間で流行りそのまま今でも支持されています。
マーケティングで与えられているのではなく、作り手が考える思想に同調する訳で、流行をマーケティングとして作ろうとして流行る訳ではないのです。