lgbtとは、何を略したものなのか?

lgbtとは

lgbtとは、性的少数者(セクシャルマイノリティ)の総称であり、l・g・b・tは、4つのセクシャリティ(性のあり方)を略したものになります。
「l」はレズビアン(lesbian)で、「g」はゲイ(gay)、そして「b」はバイセクシャル(Bisexual)で、「t」はトランスジェンダー(Transgender)という意味です。ただし性的少数者の種類はこの4種類だけでなく、他にもアセクシャルやクィアなどのさまざまなセクシャリティがあります。
ですので、lgbtと言っても上記の4種類だけを指すわけではなく、あくまでも性的少数者の総称として使われているということになります。

セクシャリティを決める3つの要素とは

l・g・b・tのそれぞれの意味は後ほど説明しますが、その前に、それぞれのセクシャリティを決める要素になるものについて知っておきましょう。
その要素とは、「身体の性別」と「性自認」、そして「性的指向」の3つです。
「身体の性別」は、性器や染色体などによって区別される生物学的な性別であり、男性と女性だけでなく両性というケースもあると言われています。
「性自認」は、心の性別であり、身体の性別に関わらず自分がどの性別だと思っているかという意味になります。
そして「性的指向」は、どの性別を好きになるかということであり、性的欲求を含む場合もあれば恋愛感情だけの場合もあると言えるでしょう。
セクシャリティというのは、主に以上の3つの要素の組み合わせによって決まるものであり、そのパターンは無限に存在すると言えます。

レズビアン・ゲイ・バイセクシャルとは

「レズビアン」は、女性が女性を好きになるという女性同性愛者で、「ゲイ」は、男性が男性を好きになるという男性同性愛者を指します。しかし正確に言えば、心の性別である性自認と同じ性別の人を好きになることだと言えます。
ですのでレズビアンで例えば、「身体的な性別が女性」で、性自認も女性という人が女性を好きになるケースもあれば、「身体的な性別は男性」で、性自認は女性という人が女性を好きになるケースもあるということです。
身体の性別と性自認が一致しない人はトランスジェンダーと呼ばれており、そのことは後ほど説明しますが、ポイントは性自認がどうかを基準にして考える必要があるということです。
また「ゲイ」に関しては、オネエタレントと呼ばれる人たちと同一視されることがありますが、女装が好きなだけでゲイではないケースもあると言えます。
そして「バイセクシャル」は、両性が好きになる人のことであり、身体の性別や性自認がどうかは問われません。バイセクシャルと似たものに「パンセクシャル」がありますが、こちらは男女という性別に関わらず、どんな人でも好きになるという意味になり、全性愛者と訳されます。