LGBTの理解者についての考察

LGBTは理解されないのか

一方で、カミングアウトに勇気が必要な方もいらっしゃいます。
知人から聞いた話ですが、後輩が男性と同居する事になり、初めは男同士で住むようになったら益々恋人が出来ないと冗談を言っていたそうですが、お酒の席でその後輩が、自分は実はゲイで、同居する男性と恋人関係にあると泣きながら告白したそうです。
何故彼は涙ながらに告白したのか。同性愛者だという事実を隠す為に、同居人は恋人ではないと嘘をつかなければならない事を悔しく思ったのではないかと私は考えています。
「きのう何食べた?」という同棲するゲイカップルの漫画があります。
西島秀俊さんと内野聖陽さん出演でドラマ化された作品です。
登場人物の史郎は周囲に同性愛者である事を隠していて、ある時恋人である賢二が職場でカミングアウトしていたと知り、賢二を責める場面があります。
その際に賢二は、職場では店長が奥さんや子供の話をするのに、自分が一緒に住んでいる人の話をしては何故いけないのかと史郎に問いかけますが、同性愛者の方はこういった葛藤を抱えているのだと感じました。
周りはいたって自然に恋人の話や家族の話をする。
その一方で、思うように話す事が出来ない事が歯がゆく感じているのではないでしょうか。
では何故、思うように話せないのかというと、それは周りに理解者が少ないと知っているからだと考えます。

最後に

LGBTは精神病でも異常な嗜好でもないという認識は、私が生まれた頃に比べるとかなり広まってきたと感じますが、それでも素直に祝福出来る人ばかりではないでしょうし、LGBTの方が最もそれを感じていると思います。
セクシャル・マイノリティをオープンにする事が好意的に受け止められる社会になれば、私の知るバイセクシャルをオープンにしている方のように、心置きなく愛する人の話をLGBTではない人と同じ席で出来る日が来るのではないでしょうか。