トランスジェンダーの人が暮らしやすい社会について

トランスジェンダーとは

トランスジェンダーとは、LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)のTにあたる用語です。
トランスジェンダーは性同一性障害と同じに捉えられるケースも多いですが、この2つの言葉には違いがあります。
性同一性障害との違いは、性同一性障害という言葉が、障害という言葉からもわかるように「自身が認識している心の性別と実際の体の性別が違う」という障害であるという認識に対して、トランスジェンダーは当事者の方々が、「障害や病気ではなく、この状態は1つのアイデンティティなんだ」という捉え方をして生まれた言葉であるということです。
前者の性同一性障害だと、障害、病気であるという捉え方なので、手術やホルモン投与をするイメージがありますが、トランスジェンダーの人すべてがそれを望むわけではありません。
こういった違いがあります。トランスジェンダーではない人たちが、トランスジェンダーの人につけた名前が「性同一性障害」、でもそれを「病気ではなく1つのアイデンティティ」と考えているのが、トランスジェンダーの方であり、この言葉を「トランスジェンダー」という、このようなイメージです。
やはり、世間的には一般的となった言葉でも、本当の当事者の方の目線にならないと、その用語や言葉が持つ意味を厳密に考えてみることはないと思うので、この違いを知ることは、不用意に相手を傷つけないためにも必要だと思います。